2014/3月「火災被害(電気系事故)」から、旧サンプルルーム&オフィスは新しい「レセプション」に移転しています。
 1983年創業以来、モーターライフシステムズは「作業現場」、「サンプルルーム&オフィス」を分離し「リスク分散」を行っています。災害時や防犯目的(作業現場非公開)からで、実際、作業の行われる現場では更に、モノ創りの場所「製作/加工」の火花や電気、ガスを使う「工作工房」と、車両に作業を施す「作業ガレージ/ピット」もそれぞれ別に分けています。この場合も、数十キロ離れた作業現場には「全く影響は無く」、何時もどうりの作業メニューを「忙しく進めています・・」。
 
 さて、もっと「綺麗な時」に案内出来ればよかったが、それはもう・・「後の祭り」。緊急事態だった事から、上部/壁面はススで汚れているが「ご容赦」頂きたい。ドアー部「オリジナルカラー」は、元々マッドブラックがベースで「ライフシステムズ」のロゴはマッドホワイトで描いてあったのだ。こんな「事情」なので「散らかって」いるが足元に気を付けて中へ入ろう・・。
 
 ドアーを開けてスグがこれだ。先に明るく見えるのが窓側で、そこには真っ白の「メインディスク」が置かれていた。(普段なら、緑鮮やかな公園がダイナミックに広がる)1983年創業の翌年からココ、「サンプルルーム&オフィス」は使ってきた。全国の熱心な数多くのホンダオーナーがここを通過し、両側に整然とディスプレイされたオリジナルの「スペシャルパーツ」に目を輝かせ、時間の経つのも忘れ、長い時間話し込んだものだ。想い出深いホンダオーナー達も多いだろう・・。
 
 サンプルルーム&オフィスの中へ「進んで」みよう・・。ラックが向い合せになっているが、現場検証時に「鑑識」、「科捜研」の人達が移動したもので、本来、左/右にレイアウトされて、その間が通れた。センターに見えるラックはもっと左側に配置されていた。オリジナル製作の「カーボンマフラー」や、「カーボンケプラー素材マフラー」、手曲げハンドメイド「エグゾースト」のミニサンプルも素手で触れる解りやすさで、見やすく「ディスプレィ」していた。
 
 立体的なソレは「ロフト」(勿論、独自設計/特注品)。中二階部に上がるプルーサイドをイメージさせる「ハシゴ」。このサンプルルーム&オフィスを設置する為、「特別製作」したものだった。上に見えるフレームに合わせ、その下にはライトグレーカラーの「ミラー張り・ドアー付」パーテーションが組まれてあったのだ。窓側とは別に、この部分には二つ目の「ミニオフィス」が配置されていた。限られたスペースを「効率良く」有効利用していたのだ。
 
 右半分がロフト下、左側は入り口ドアーを逆に見ている。向うの明かりはエレベーターホールだ。上に見えるロフト床、つまりこのフォトの中間位の所に「ミラー張り・ドアー」があり、ミニオフィスの出入り口としていた。「緊急突入時」そのドアーもパーテーションも取り除かれたのだろう。
 
「 5枚目」のフォトの逆側から見る。「特注製ハシゴ」の左側、開閉扉がある。ここは収納スペースで事務用備品や多くの資料、ファイルなどが整理され置かれていた。ココへ「頻繁」に足を運ぶ飛びっきり熱心なホンダオーナー達もこのスペースへは、マナーで「立ち入れない」ルールだった。
 
 ロフトにはパーテーションがL型に組まれていた。だから、手前に見えるラックはもっと手前にレイアウトされていて、カラーはミディアムグレー、強度はシリンダーヘッドをディスプレィしてもビクともしない「スグレモノ」だったのだ。この頃、国内は「走りが期待できない」CVCCエンジンが主流だった、これでは「ホンダフィール」にエンジンが「回らない」。ヨーロッパ仕様のコンベンショナル「ヘッド」、「専用IN/EXバルブ」、「専用カム」等々サンプルで数種「比較展示」していたのが懐かしい。初期プレリュードからE-ABの頃だ。「コンベンショナルキット」はレスポンスも大幅に向上し、実に「人気!だった」。両サイド、裏面は少し見えている「ネット」を張ってもしもの「揺れ」にも備えていた。
 
 正面から入り、突き当りが「ホワイトディスク」、左折れすれば「この位置」だ、70年代頃からの膨大な量の貴重な「カタログ」、「サーヴィスマニュアル」、「パーツリスト」等々、スグ「下調べ」が出来る様、車種、年式、型式を整理して「保管」してあったのだ。どのミディアムグレーのラックにも「誇らしげに」モーターライフシステムズ「ロゴ」のライトグレーカラーのミニデカールが上段から下段まで一列に「綺麗に」貼り付けてあった。
 
 向きは「道路側」。正面が非常口、右にスライドすれば「メインディスク」である、バックは光がタップリ入る大きな窓で、その向うは緑豊かな「公園」だ。この位置(場所)には、購入後間もない「最新仕様」に揃え直したPCや複合機など、他にも「周辺機器」が置かれていたが、想像以上に「足元が悪く」危険、何しろ「接近」出来ない。『もったいない』が勿論、それらが「無事?」であるはずもなく、サッサト潔く・・「諦めた」。
 
 それは「東心斎橋」にあった。神戸にあるアパレル企業に勤務するオーナードライバーから聞いたのだった。実に「洒落たバー」がある、足を運んでみては・・。そう、90年代頃の話だ、今思えば、現代にそのまま「持ってきても」最先端と言えるインテリアのソレであった。吹き抜けの階段を「ゆるく」カーブしながら地階に降りると、ウッディー仕立ての見上げる程の「大きなドアー」が迎えてくれた・・。そこの「シンボル」もコレと同じコンセプトのプールサイド風の「ハシゴ」だったのだ。
 
 3枚目フォトの位置に「踏み入れ」、上を見上げればコレだ。つまり、入り口部の天井と言うことである。目線を下げ、ブルーに光る方向がメインディスク、「窓側」になる。よく出入りしていた熱い「フリーク達」にはこの説明で充分わかるだろう。
 
 手前のラックは「科捜研」、「鑑識」の人達が動かしたモノ。本来、もっと手前で、向う側のラックとの間には、充分なスペースの通路を「確保」してあった。向う側、壁面のラック二つにはサンプルが置かれてあって、上段はオリジナル製作「カラード」ウインカー、「クリアー」ウインカー、カラーディンプルドアーピン、コラムシフトグリップ、二段目は、多くの「ディカール」、三段目は、特製デュアルタイプ「タワーバー」、特製アンダー「ブレイス」、特製インテークチャンバー等々。四段目は「ナカミチ製」サウンドオーディオシステムで「心地よい」音を部屋中に低く「響かせて」いたのだ。
 
 31年間緻密に準備、積み上げてきた「様々・・」が、一瞬に「消えた」。そして二度と「戻らない」。中でも、全国のホンダ「愛好家」達の参考になれば・・、と、国内でも「類を見ない」膨大な数の作業実録「画像」は、Webに全て公開出来ていれば、希少な車種例や、数々の珍しく貴重な「手法」、「技法」の現場実例としてきっと貴殿の重要なヒントやアイデアに「繋がって」役立っていた。
 
 そして、イメージ一新、「リフレッシュリファイン」。新しいレセプションは「コチラ・・」へ。
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