「好事家」達のクルマ選びは「心ときめき」また「悩ましい」モノでもある。1983年創業のモーターライフシステムズは、「あの頃・・」街には個性的なHONDA車達が得意の「運動性能」を活かし、随分元気いっぱい走り回っていた様に記憶している。それら80年代のホンダ達の当時の様子を見ていた私達の現場記録は今も「分厚いボリューム」で現在も当時の車両「対策診断基準」としてフル活用している。
 
それはともかく、クルマ選びの基準。それはそのタイミングや生活環境にも少なからず影響を受けている。これはただの憶測ではあるが、コノ美しいご当地プレートから一歩推理を進めれば、フォーシーズン「思うがまま」自在に走り抜ける。そう、つまりこの地で「どっぷりHONDAに浸かる」
 
為、その「最良の手段」はAWDのコレだったのだ。「見果てぬ夢」、HONDAフリークが巡らせる妄想はメーカーの開発者が抱くソレとは何時もマッチする訳では無い。モーターライフの門を叩く「そ・れ・ら」オーナードライバー達は下手をするとホンダ側プロジェクトスタッフ達より遥かに「
 
HONDA歴」が長い場合も少なくない。つまり、メーカー、ホンダ側が「子」でユーザー側が「親」と言っても良い程の長い「ホンダ生活キャリア」なのだ。そして当ヴェゼルオーナードライバーと私達モーターライフの関りも決して「短くない・・」。更にアノ前CR-Vについてはご存じのご同胞達も少なく
 
ないのである。ソレが気になる方はサイト内で是非見つけて欲しい、心当たりがある筈だ。その後のソノ車両「近況」は不定期mailで「トピックス」として報告されていたのだ。で、ヴェゼル話を聞いた時は「ナルホド」、更にコンフォートチューニングプランが届いたタイミングでは遥か昔、そのオーナードライバーとCR-Vに出会った頃を振り返り、私達が「デジャブ」に襲われても無理は無かった。
 
走行距離が驚くほど「伸びて」いなくても、使用期限がまだまだ「真新しい」ソレでも、病が進んでいる同胞達は、「オリジナリティー」確保に躍起だ。どんなにエンジンとモーターが「手を組んで」走行条件を最適に導いても、オーナードライバーがイメージする「フィール」はその先にあるのだ。
 
ヴェゼルハイブリッドAWD。フォト:真新しいままの・・純正サスペンションシステム。そう、お判りのとうり、「汚れ」1つ無いソレである。「もう良いだろう・・」と、ため息が出る程使い古したサスシステムを「まだまだ大丈夫!」と無神経に使い続けるオーナーも居れば、ご覧のコンディションでもためらわず、オリジナルサスシステムをサッサと製作、「狙い好みに仕上げる」フリークも居る。
 
同様、ブレーキシステム。計画は、同車両だけ「専用」に『個体専用製作』だ。そう、ヴェゼル専用KITを製品化して事前に準備/ストックしてあるソレでは無く、毎回、ZEROからこの車両用だけに単独、特別製作するのだ。それは「驚く」事ではない、どの車両にもその様に1台、1台、個別状況を細密に調べ上げ仕上げて行くのが私達の「やり方」だ。
 
ダンパー取り付け箇所を「確認」。オリジナルサスシステム製作では、専用ダンパーも「特別製作」、まずは試作から製作を開始、順次、『専用開発』作業を入念に進める準備である。フロント側、リア共に、スペース、強度、周りのクリアランス、丁寧に記録を取りながら慌てずに、なのだ。
 
車両を「知る・・」。だからこんな場所も「覗き見」する。モーターライフシステムズが1台、1台、取り組むプランはどれも「個別で独自」のモノ、そんな事から、物作りに係るには、個体を理解する必要があるのだ。そう、まず「研究」だ、それらの仕組みを知り、「方法」と「対策」を練るのである。
 
「純正サスシステム」のソレ、だ。ココを「個別/専用/製作」に置き換える。勿論、『特製品』、勿論、車高だって純正のソレ。そう、OTONAである、勿論、DOWN仕様などではない。何故ならば、「その辺は・・」もう、卒業済みだ。結論は「さりげなく・・」俊足に駆け巡れる乗り物を「目指す」、なのだ。
 
量産、純正サスをキッパリ「取り外す」。
もう、「我慢出来なくなりました・・」。そんな表現を同様にするフリーク達がモーターライフの門を叩くのである。どう言う事?・・。って私達も最初は受け取っていたのですが、『我慢出来ないらしい・・』のです。つまり、これらのリアルな現場作業リポートを熟読するにつれ、その人達の内に眠っていた「ソレラ」がどうやらグッ、グッ、っと目を覚ますらしいのだ。
 
細やかな「作戦」は何時も織り込み済み。
初めて受けた電話でも、「充分電波」が送信されてくる。夢溢れる興味深い内容に私達が「引き込まれる」。所有のHONDAを肴に、心置きなくモーターライフを巻き込み『遊び尽くそう』が狙いだ。だから充分な余裕と、充分な時間で「見違える」ソレにする。好きな同朋達は懐が深いのだ・・。
 
個人の描く拘りを追い求め贅沢/製作。
「コンフォート」な乗り味は本当に『OTONA』の目指す本物であるのか。そんな議論はさて置き、説明がなければ「普通のヴェゼルハイブリッドAWD」。話を聞けば、ホッホーそう言う事ですか、と、正に皆にも解らなくて結構、マニアックな方たちにも知って貰わなくても問題ナシ。などと、個人の自己満足を徹底追求したソレなのだ。
 
我慢する事無く、趣味のHONDA生活を味わう。モーターライフシステムズは特別な集団だ。住まいが何処であっても、その気になればOSAKAはスグソコ。愛用のホンダをその方向に向ければ、ドライヴィングはスムーズそのもの。ただ忘れてならないのは「スケジュール」確認だ。そう、何時でも入庫OKと言う訳には行かない。結構順番を待っているフリーク達がいる事を知っておきたい。
 
純正ブレーキホースをサンプルに「採寸」、航空機のOILライン同様で非膨張ブレーキホースをこの車両専用に特製製作。私達モーターライフでは、市販ヴェゼル専用ブレーキホースが市場で販売されているかなど調べる事無く、必ず、迷わず「オリジナル製品」を毎回単独製作しています。
 
右/純正フロントディスクローターを「MLS特製/専用オリジナル」スリットローター設計/製作。制動時、ダストを放物線状に排出、常時、クリーンにディスクを保持、加えて、特製/専用オリジナルコンパウンドMLS高性能ブレーキパッドを同時開発、他では無い安定踏力とフィール&タッチの違いに恐れ入る筈だ。
 
左/リア純正ディスクローターも同様「MLS特製/専用オリジナル」スリットローター設計/製作。フロント、リアのこのセットアップは口を揃えて皆言う、オーナードライバーとして日常仕様には他に「比べ物」が無い、・・と。
 
フロント側:純正/MLS個別専用オリジナル 
MLSオリジナルブレーキパッドに交換。・・っと言っても、私達モーターライフではオリジナル「作り置き」在庫をポン付けする訳では無い。毎回、個別/専用/製作するのだ。勿論、数種類「仕様が異なる」ソレを丹念に個別製作、組み込んで「実走TEST」を繰り返す仕組みは昔から同じだ。
 
リア側:純正/MLS個別専用オリジナル 
巨大キャリパーを望むオーナードライバーは幸い顧客達には出現せず。それは目前のタイトコーナーをアタックしない意気地なしなどではなく、私達が準備/提供するソレが「必要にして充分」であることを理解/納得しているからである。そう、余計な「過剰装備」は子供じみているからだ。
 
市販、完成KITをメーカーから取り寄せる。・・では無く、どんな場合であっても、対象車両を細密に「採寸」、個別/専用オリジナルを特別製作する。非膨張ブレーキオイルラインは、純正ゴム仕様とは大きく異なり、ブレーキ踏力を無駄なくダイレクトに専用/特製ブレーキパッドへ伝達する。
 
制動効果は勿論、美しくて部屋に「飾りたく」なるらしい・・。 
以前、作業を実施したオーナードライバー、この様なオリジナル個別/専用製作する特製ブレーキKIT。ツーセット製作してもらえないか・・。っと、問い合わせがあった。用途を聞けば、ワンセットは装着しないでリビングにディスプレイするそうだ。それだけ綺麗なオリジナル仕上げだと感心したのだ。
 
うっかり「忘れて」しまうところだった。・・あの頃も車両を持ち込むなり、記憶に残るアレ達を手渡ししてくれていたが、久々の再開時にも何時もの様に、受け取ってしまっていた・・。ソレら・・。
 
唯一無二。この車両用に専用開発/製作する特製サスシステム。迫力はなんと言ってもピストンが「極太」一見ノーマル形状ながらコンペティション仕様にも負けないハイクオリティーが隠せません。だが、しかし、外見ノーマル形状、ノーマル車高、覗き込めば、シックなグレーカラーの高機能スプリングが『知る人ぞ知る』・・公開したくない性能・・であるのだ。
 
さりげなく「純正然」。それが最大の特徴、そう、もう純正と見かけは「変わらない」じゃないか!。っと言って貰えれば私達「製作側」は大成功で大満足。なんと言っても「直巻き」スプリングに派手な「シャコチョー」仕様なら、大人げなく赤面してしまいそうな ベテランホンダフリーク達は必ずそう言う。
 
例えば、ご家族の誰かが必要がありステアリングを握る機会があって実走を行っても多分殆どの場合PINと気付く事はないだろう。「高耐久」で必要とあれば「オーバーホール」も可能な専用設計/専用製作のコレ、実にジエントルでOTONA仕様。3万キロ程走らせれば更にシルキーフィールへ。
 
「将来への準備・・」。フロント/リア各専用スタビライザー仮試作。腰高でロール気味なヴェゼルを安定コーナリングの世界へ安心誘導出来るスグレモノ、真下から見上げた組み込み済み専用サスシステム、スリット入りベンチレーテッドブレーキローターが「タダ者では無い動かぬ証拠」だ。
 
そう、リア側がコレ。SUVだってまるでS660フィールのINベタコーナリングを目指し、弱点克服のストーリーは今から準備を怠らない。ハイブリッドヴェゼルがワインデングをいとも簡単にヒラリ、ヒラリ、と抜けて行く光景は想い浮かべるだけで現場の「試作/開発」に一段と熱がこもるのだ。
 
輝くスリットオリジナル特製ローター、光沢あるストロークたっぷりの贅沢なオリジナル特製ダンパー、クールなライトグレーが特徴の専用/特製スーパースプリングキット。静かに見ているだけでサイドフォルムに迫力が感じられ、「贅沢」な空気が漂う。そう、スポーツSUVの姿なのである。
 
アンダーフロアを「補強」する材料選定。まず、採寸、試作、仮組み込み。改良/変更、等々を重ね、本組み込み用の設計/製作に移ります。勿論、該当車両への専用設計/専用製作で結果「ジャストフィット」なのは言うまでも無い事実。シンプルで役立つ『必要剛性』を獲得するのです。
 
「アッ!」本当に創っているんだ。繰り返し言われる表現。そう、何時も説明する様に「地味に計測」、「冷静に計算」、「大胆に発想」その車両個体にマッチさせパーソナルな開発→試作→TEST→本製作へとジャストフィットフイールを獲得するまで「専用/製作/工程」は終わらない。
 
「時間かかるよね・・」、羨ましそうによく言われます。つまり、そんな仕事の運び具合でやって行けるの・・。って、「不思議」がられているようですね、私達には創業当時から何時もマイペースで独自の手段、それが普通の日常なのですが、「効率重視」の業者さんには理解不能箇所は満載だろうと存じます。
 
「付ける」と『創る』は全く違う!。それも「造れば」良い訳では無い、対象車両にマッチした機能を発揮出来なければ無駄になるのである。そう、それは「個体差別/単品開発」だ、そんな事から結果、「見違える」様に車両機能が大幅な進化を遂げるわけだ、オーナードライバーにとっては「贅沢」な話である。
 
該当車両「補強」ブレイス専用設計/特別製作、採寸が終了し、「試作仕様」を現物製作。専任エンジニアが集中力を結集し、取りかかる。本当に1台づつ真面目に製作しているのですね・・。毎回感心されるシーン、私達は創業当時から変わらぬスタンダードだが、皆さん驚かれますネ!。
 
「派手なスパーク」はともかく、担当者には繊細なテクニックが要求されている、後方からも細かく修正を指示していて、二人三脚で工程は進行して行く。もう、ご存じのとおり、一発製作では無く、試作工程から仮組み込み⇒試走確認⇒改良製作⇒組み込みTESTと、納得ゆくまで終わりはない。
 
「1台分」を製作しているのでは無い、仕様を変え、複数種製作する。実走TESTに出て、効果的な内容へ「改善/改良」を繰り返し、完成を目指す。面倒な工程に見えるかもしれないが、昔からの「確実」な手段だ。作業効率は嘘でも良いとは言えないが、私達には「何時もコレ・・」なのである。
以降、次回・・⇒
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